建造物やそのガラス面に映り込む風景の中に、街や人々の息遣いを捉える「City Portrait」シリーズ。
本作は表参道にある光景。木が画面中央に位置しているが、画面全体が映り込んだ像である(Appleの店舗のガラス面に映り込んだ像)。画面の右下に僅かに店舗内の様子(実物)が見え、もう1つの実物であるAppleのロゴも辛うじて木の映り込みの中に確認できる。私たちの生活の中で当たり前のものとして透明化したApple。私たちが見ている世界は自分たちの目で見た世界か、それともこれらの製品によって置き換えられた世界か。ガラス1枚で虚実が切り替わる様相は、この世界の縮図のようにも見えてくる。